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元看護師のワーホリ体験記

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【実録】実習から採用へ!シドニーの施設でAINのオファーを勝ち取るための全戦略

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SUMMARY

この記事でわかること

  • ​「実習生」で終わらないための圧倒的な準備とマインドセット
  • ​利用者45人の名前を覚える!?信頼を勝ち取った「自作席次マップ」
  • 英語力より「伝えようとする姿勢」:間違いだらけの3語文で得た信頼
  • ​スタッフがマネージャーを説得してくれるまでの関係性の作り方

ぶっちゃけ、実習は「120時間の採用試験」である

​「AINの資格(Cert III)は取った。でも、本当に仕事が見つかるかな……」

これは、オーストラリアでナースを目指すすべての人が抱える不安です。

AINになるまでの全体像

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オーストラリアでAssistant in Nursing(AIN)として働くまでの流れや必要な準備、英語・資格・仕事探しまでをまとめています。これから看護師ワーホリを考えている方は、まずはこちらを読んで全体像を掴んでみてください。

​資格獲得の最後に待っている最大の山場が「実習(Placement)」。実は、ここがオファーを勝ち取るための最大のチャンスです。私はIELTS 4.5という拙い英語力でしたが、ある「泥臭い工夫」を続けた結果、スタッフからマネージャーに推薦してもらい、その場で採用が決まりました。

​「ただ実習を終わらせる人」と「オファーをもらう人」の違いはどこにあるのか? 私が現場で実践したすべてを公開します。

信頼を勝ち取った「自作のダイニング席次マップ」

​実習が始まって私が最初に取り組んだのは、英語の勉強ではなく「名前を覚えること」でした。

​私の施設には45人の利用者がいました。顔と名前を一致させるのは至難の業です。そこで、ダイニングルームの座席表をベースに、「利用者45名全員の席次マップ」を自作しました。

主に記載した項目は以下の通りです。

​・名前と特徴: 「〇〇さんは青いチェックのシャツ」「△△さんはいつもこの帽子」「□□さんはウォーカー使用」など

・​食事形態の制限や好み: 「特別なダイエットやとろみ剤が必要」「コーヒーはミルク多め」「紅茶には砂糖2個」など

​・背景: 会話の中で知った家族の話や、元々の職業、好きな音楽など

​実は、カルテ(記録)から情報を抜き出せば、座席表を作るのは簡単です。でも、私はあえて本人やスタッフに直接聞きながら作ることにこだわりました。

​「自分を認識してもらう」ための会話術

​利用者さんには、「Hi, I'm Marimo, a student. What's your name? How do you spell that?」と一人ひとりに話しかけることから始めました。食事の時間には「飲み物は何が好き?」と聞き、その情報をマップに書き込んでいく。

情報の収集そのものよりも、「自分の顔と名前を認識してもらうプロセス」を大切にしました。​

名前を呼んで、何も言わずに好みの飲み物を差し出す。この小さなアクションが、結果として利用者さんとの距離を劇的に縮めました。スタッフからも「え、もう覚えたの?」と驚かれ、一気に信頼の土台ができたのを覚えています。

​リスク管理としてのコミュニケーション

​私の実習先は精神疾患専門の施設だったため、利用者さんごとに「アグレッシブになるトリガー(引き金)」が異なります。

スタッフに「あの人は誰? ケアをする時にどんなことに気をつける必要がある?」と必死に聞き回りました。これを知らずに不用意に近づくことは、自分にとっても利用者にとっても危険です。この「知ろうとする姿勢」が、スタッフには「リスク管理ができる実習生だ」という信頼に繋がったのだと思います。

​「You are good job.」の言葉と成長

​必死に関係性を作っていた実習の最終週、とある利用者さんが「You are good job.」と声をかけてくれました。拙い英語でも、向き合ってきた時間が報われた瞬間で、本当に嬉しかったです。

当時のことを知る利用者さんからは、働き始めて1年以上経つ今でも「最初に比べたら本当に英語が上手くなったよね」と笑い合っています。

​同期がいない「孤独」を、成長のブーストに変える

​私の期では、この施設に3人の学生が割り当てられました。しかし、施設の規模の関係でモーニングシフトとアフタヌーンシフトに分かれることになり、現場に実習生が私一人だけという日も多かったのです。

​最初は心細かったですし、何かわからないことがあっても頼れる同期はいません。でも、今振り返ればこの「孤独」が私を強くしてくれました。

​「助けてくれる仲間がいないなら、自分で解決するしかない」

​そう割り切ったことで、指示を待つ受動的な態度から、「どう動けば戦力になれるか」を必死に考える能動的な姿勢に変わりました。甘えられない環境こそが、私の成長を一番加速させてくれたのです。

​「学生」という特権を使い倒し、1人カウントの戦力へ

​同行実習は、スタッフの後ろをついて歩くだけで120時間を終えることも可能です。でも、私は「学生という、何でも質問できる最強の立場」を捨てたくありませんでした。

​「やりたい!」と主張し続ける

​責任の範囲を守り、安全には細心の注意を払いながらも、「次は私がやっていい?」「これはどうやるの?」と主張し続けました。少しずつ施設のルールややり方を覚え、動ける範囲を広げていきました。

​実習生なのに「記録(Progress Notes)」を任される

​その結果、最終週には「実習生だけど、ほぼ1人カウント」の状態に。

他のスタッフが私の指導役に「手伝おうか?」と声をかけても、「この子がいるから大丈夫」と返ってくるまでになりました。

​驚いたのは、最終的に「Progress Notes(看護記録)」の書き方まで教わり、スタッフのパスワードを借りて実際に代筆させてもらえたことです。これは他の実習生に聞いても「そんなのしたことない」と言われる特例(というか少しグレーゾーン)でしたが、それだけ「現場の一員」として認められた瞬間でした。

​英語力は「間違いだらけの3語文」でいい

​「英語ができないから、ミスが怖いから黙っておこう」

これが実習で最もやってはいけないことです。私は文法なんてめちゃくちゃ、単語を繋げただけの「3語文」レベルでしたが、とにかくスタッフにも利用者さんにも話しかけまくりました。積極的な姿勢を見せると相手も同じ熱量で返してくれます。

​日本人の先輩こそ「最強の参考書」

​現場で一番勉強になったのは、ネイティブの速い英語ではなく、自分より少しだけ英語が上手い日本人の先輩のフレーズでした。「あ、その言い方なら私にも使える!」という宝の宝庫です。

先輩たちの言い回しをその場でメモし、次の瞬間には自分の口から出す。この繰り返しで、現場で通じる「生きた英語」を身につけていきました。

​オファーを引き寄せた「休憩中の何気ない雑談」

​実は、私の採用が正式に決まったきっかけは、マネージャーとの面談ではなく、同僚スタッフとの「雑談」でした。

​休憩中に「実習終わったらどうするの?」と聞かれ、私は正直に話しました。「セカンドビザのためにファームに行かなきゃいけないけど、もしここで働けるなら最高にラッキーだと思ってる」と。

​それを聞いたスタッフが、その足でマネージャーのところへ行き、「この子、すごく動けるしここで働きたがってるよ!」と推薦してくれたのです。そこからはトントン拍子。その日のうちに「マネージャーが話したいって」と呼ばれ、オファーをもらいました。

 

今回紹介したのは「採用を勝ち取るための戦略」ですが、実際の120時間は決して綺麗なことばかりではありませんでした。理想と現実のギャップに悩んだり、体力的にも精神的にも追い詰められたりした「実習のリアル」も、包み隠さず書いています。

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​まとめ:100点を待っていたら、チャンスは逃げていく

​「安易に大丈夫だよ、と言えるほど、医療の現場は甘くない」。

これは事実です。でも、完璧な英語力を待っていたら、一生現場には立てません。

​IELTS 4.5。間違いだらけの英語。

それでも、45人の名前を覚えようとする誠実さや、一人きりの現場でも「自分がやる」と腹を括った強さがあれば、言葉の壁を超えて「あなたと一緒に働きたい」と言ってもらえる日が必ず来ます。

​実習は単なる単位取得ではなく、あなたの未来を切り拓くための「プレゼンの場」です。泥臭く、全力で楽しんできてください。

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          この記事を書いた人
  Marimokomame|元看護師
  日本で急性期内科病棟と救急外来で看護師として働いた後、ワーキングホリデーでオーストラリアへ。現在はシドニーの高齢者施設でAINとして働いています。  

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