
山のど真ん中で煙感知器を鳴らした日。
それが、タスマニア旅の1日目でした。
ロス村の街歩き、未舗装の山道ドライブ、湖に浮かぶサウナ、そしてロンセストン泊。
移動距離約370kmの、なかなか濃い1日です。
この記事では、実際に走ってわかった道路事情や、予約時に気をつけたいポイント、キャンピングカー旅ならではのリアルな注意点をまとめています。
この記事でわかること
- ホバート空港でのレンタカー受け取りの流れ
- タスマニアの道路(A・B・C)の違い
- ロス村とRoss Village Bakeryの見どころ
- C道路(未舗装路)のリアルな走行感
- Floating Sauna Lake Derbyの予約と設備情報
- キャンピングカーでのパワーサイトの重要性
- この記事でわかること
- Day1|ロス村から湖上サウナへ。タスマニアの本気を知った日
- ホバートからロスへ|タスマニアの道事情
- Ross Village Bakery|小さな村の豊かさ
- ロスからLake Derbyへ|山が本気を出す
- Floating Sauna Lake Derby|緊張のあとの解放
- BIG4 Launceston Holiday Park|夜の安心
- 山道ドライブの注意点まとめ
- Day1まとめ
Day1|ロス村から湖上サウナへ。タスマニアの本気を知った日
シドニー6:00発、ホバート7:30着予定。
朝のシドニー空港は案の定渋滞で、到着は30分遅れ。でもそのくらいは想定内。救急外来出身の看護師2人旅、トラブルはだいたい“予定内”として処理する。
ホバート空港は思っていたより小さい。ゲートは6つほど。自然光の入る明るい待合スペースには電源付きの席もあり、到着後に身支度を整えるのにちょうどいい。地方空港特有の、少しゆるい空気が心地よい。
今回借りたのはキャンピングカー。
日本の運転免許+国際免許(または公式翻訳PDF)で問題なく運転できる。普通車AT免許でも、ハイエースサイズの10人乗りキャンピングカーを借りられる。
受け渡しはすべて英語。ただ、スタッフは旅行者対応に慣れていて、ゆっくり・はっきり・丁寧に説明してくれる。翻訳機を出しても嫌な顔はされない。むしろ「使ってね」という感じ。英語に不安があっても心配はいらない。

店舗は9:00オープンだが、それより前から入店できる。到着順に名前を書き、その順番で呼ばれるシステム。私たちは4番目。書類確認や車両説明を含めて約15分。出発は9:45頃だった。
店内にはドネーション棚がある。前の利用者が残していった水、塩、コショウ、油、ゴミ袋、ティッシュ、本などが自由に持ち帰れる。短期旅行では絶対に使い切れない調味料類は、正直かなり助かる。金曜日の朝は少なめだったが、日曜日の閉店前は山盛りだった。タイミング次第で、かなりの戦力になる。
ホバートからロスへ|タスマニアの道事情
Googleマップでは約1時間半。実際は景色を楽しみながら約2時間。
タスマニアの道路はA・B・Cで性格がまったく違う。
Aは幅もあり走りやすい。
Bは普通道からやや田舎道。
Cは未舗装が増え、オフロード気味。
この日はCを含まないルートを選択。キャンピングカーなので、無理はしない。
ラウンドアバウトは最初こそ緊張するが、落ち着いて進めば問題ない。それより印象的だったのは、信号機の少なさ。空港を出てから初めて信号を見たのはロンセストン到着時だった。タスマニアはとにかく信号が少ない。
そしてロードキル。動物の死骸が道路脇に普通にある。最初は息をのむが、これが現実。夕方以降に運転しない方がいい理由を、理屈ではなく視覚で理解する。
この日は給油なしでも余裕だったが、長距離移動を予定しているなら早めの給油が安心。
Ross Village Bakery|小さな村の豊かさ
ロスは小さな村。でも、空気がやわらかい。

Ross Village Bakeryは、ジブリ映画『魔女の宅急便』のグーチョキパン屋のモデル。店内にはさりげなくキキがいる。派手な展示ではないけれど、見つけるたびに少し嬉しくなる。木製マグネットなどのオリジナルグッズも少しだけ販売されている。
営業時間は8:30am〜3:00pm(月・火休み)。
注文したのはDevil PieのサラダセットとVanilla Slice。

パイは想像よりスパイシー。胡椒や山椒のような風味が効いていて、ジビエ系の肉のような味わい。正直、サラダがあってちょうどよかった。Vanilla Sliceは名物らしく、硬めのカスタードが上下のパイ生地に挟まれている。大きいけれど、くどくない。
ロスの街にはウール博物館や骨董品店があり、小一時間ゆったり散策できる。

ここで公衆トイレを済ませておくのがおすすめ。こういう小さな準備が、あとで効く。
併設のホテルに泊まるのも魅力的。屋根裏部屋タイプの客室もあり、魔女宅の世界観が好きな人にはたまらないと思う。ロンセストン空港着→サウナ→ロス泊、というルートも十分ありだ。
ロスからLake Derbyへ|山が本気を出す
ここから空気が変わった。
ロスからLake Derbyまで約2時間半。予約は16時。Googleマップ上では余裕だったが、実際は悪路で時間がかかり、少し遅刻。事情を説明すると柔軟に対応してくれたが、余裕を持ったスケジュールは本当に大事。
最初は高速道路。その後B道路に入り、1時間以上対向車なし。そしてC道路へ。
未舗装の砂利道。続くヘアピンカーブ。体感は長野の山道。でもキャンピングカーで走ると揺れが違う。
窓を少し開けて走っていた。その瞬間、煙感知器が鳴った。
一瞬止まる。でもすぐに状況分析。「火ではない」「砂だね」。窓を閉める。
山のど真ん中で煙感知器を鳴らす人は、そう多くないと思う。でもこれがリアル。
戸棚はガタガタ揺れ、「お皿終わったかも」と思う。でも割れていない。海外仕様、強い。
電波はB道路に入ったあたりでApple Musicが止まり、ラジオも消え、最終的にロス出発時に検索していたGoogleマップだけが生き残った。再検索は不可能。戻るボタンは押さない。あの静かな緊張感は、今思い出しても少し笑える。
オフラインマップは絶対に入れておくべき。
Floating Sauna Lake Derby|緊張のあとの解放

料金は1人あたり1時間55ドル。オンライン予約制。1週間前でも16時か18時しか空いていなかった。
18時でもまだ明るいが、駐車場からサウナまでは街灯のない森の散策路を約10分歩く。帰り道と動物リスクを考え、16時を選択。結果的に大正解だった。
更衣室はトタン製の小屋が2部屋。ロッカーはないが、管理人さんが常駐しているので不安はない。
水、タオル含めてアメニティは一切無し。必要なものは自分で持っていく。
サウナは2畳ほどの檜の小屋。高温すぎないスチームタイプ。水風呂はなく、そのまま湖へ。水深20m。

冷たい。でも山道の緊張がゆっくり抜けていく。
ハシゴは苔で滑りやすいので要注意。
終了10分前には声がかかり、時間になると完全入れ替え。効率的で潔い。
BIG4 Launceston Holiday Park|夜の安心

パワーサイト付きで1泊95ドル。キャンピングカーならパワーサイトは必須。電源がなければ電子レンジ・ケトル・ヒーターが使えない。夜は想像以上に冷える。
施設は清潔で、シャワーは無料。町にも近く、23時まで営業のColesやWoolworthsがある。食材調達には困らない。
満月直前で空は明るめ。それでも南十字星はしっかり見えた。
気づくとワラビーとポッサムが近くにいる。タスマニアは、自然が近い。

山道ドライブの注意点まとめ
- C道路は未舗装区間あり(砂利+ヘアピンカーブ)
- オフラインマップは必須
- Googleマップは事前検索しておく
- 収納物はしっかり固定
- 夕方以降は動物に注意
- 余裕のあるスケジュールを組む
Day1まとめ
走行距離:約370km。
移動は多いが、サウナでリセットできる。
ロンセストン空港着にしていれば約200km短縮できた。空港選びは旅の余白を左右する。
でもきっと、煙感知器が鳴らなかったら、ここまで鮮明に覚えていない。
そういう意味では、最高のスタートだったのかもしれない。
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