
「オーストラリアの税金、高すぎてせっかくの給料がガッツリ削られる……」
「祝日にめちゃくちゃ頑張って働いたのに、手取りを見たら税金で持っていかれてて絶望した」
そんな悩みを一発で解決する、医療・介護業界(AIN)で働く人だけの特権があるのをご存知ですか?
それが、今回紹介する「サラリーパッケージ(Salary Packaging)」という合法的な減税制度です。
一般のカフェやレストランで働くワーホリ勢はまず知らないこの制度ですが、知って使いこなすだけで毎月の手取りがガチで数万円変わってきます。実際私も使い始めてから月に5万円ほどの差が出ています。
「英語だらけで仕組みが難しそう……」という方のために、私が実際に職場のスタッフにめちゃくちゃ説明してもらってようやく理解できたリアルな仕組みと、私のガチの活用方法を解説します。
この記事でわかること
- 給料の一部を「税金がかかる前」に固定費の支払いに回して手取りを増やす仕組み
- 年収 $45,000 を突破して税率が跳ね上がった私のリアルな体験
- 同僚の申請が通らずに発覚した「週 $305 以上の家賃」という境界線
- レシートを活用して外食費を非課税枠に変える方法
- Non-profit(非営利施設)が圧倒的に有利な理由
サラリーパッケージって何?
一言でいうと、「給料の一部を、税金がかかる前の額面から直接、家賃や生活費の支払いに回せる制度」です。
オーストラリアの所得税は「総収入(年収)」に対してかかります。
普通のワーホリの場合:
給料 → 所得税がガッツリ引かれる → 残った手取りから高い家賃を払う
サラリーパッケージを使う場合:
給料 → 税金がかかる前の段階で家賃などを支払う → 残った「見かけ上の給料」に対してだけ税金がかかる
つまり、所得税の計算対象になる年収を合法的に低く抑えられるため、毎月の税金が安くなり、手元に残る手取りが増えるという仕組みです。
毎月浮いたお金で、お気に入りのカフェ代や旅行代がそのまま賄えるイメージです。
【実録】私がサラリーパッケージに救われた話と、税率32%の壁
私がこの制度を実際に導入したのは2年目の9月のことです。それまで存在すら知らなかったのですが、同僚に「なんでやってないの!損だよ!」と言われて、慌てて申請しました。
2年目はAINとしてフルタイムで働いた結果、イースター前(3月下旬〜4月上旬)に早くも年収 $45,000 を突破してしまい、税率が 15% から 32% へと跳ね上がってしまいました。
税率32%の世界は本当に恐ろしくて、祝日に頑張って高いホリデーレートを稼いでも、増えた分がほぼ税金として消えていく感覚になります。稼ぎすぎたことが原因なので格好のつかない悩みではあるんですが、それでもやっぱり「これじゃあやってられん!」となるわけです。
そんな状況の中で、このサラリーパッケージがどれだけ心の支えになったか分かりません。
【私のリアル】具体的に何に充てて、どう使っている?
サラリーパッケージの運営会社は、職場ごとに提携先が決まっていることが多いです。私は『Salary Packaging Plus』という会社を利用しています。
私が非課税枠として登録しているのは、この2つです。
- Rent(家賃)
- 健康保険の支払い
毎月必ず発生する固定費のツートップを、まるごと非課税枠に入れています。
⚠️ 家賃申請に潜む「最低金額」の罠
これから申請する人に絶対に知っておいてほしいのが、「家賃の額が低すぎると申請が通らない可能性がある」ということです。
私の職場の同僚が、週 $280 のシェアハウスの家賃を申請しようとしたら通らなかったんです。みんなで一緒に確認してみたところ、どうやら週 $305 以上でないと対象外になるという条件が発覚しました。
会社やプランによって異なるので一概には言えませんが、格安のシェアルームに住んでいると家賃申請が使えない場合があります。自分の家賃額と職場のルールは、必ず事前に確認してください。
🍽️ レシートが宝の山に変わる「ミールエンターテイメント」
さらに私は、外食費を申請できる「ミールエンターテイメント」も活用しています。専用のデビットカードを発行するのではなく、レシートを自分でアップロードするタイプです。
使える条件はこの2つ。
- 1回の会計が $30 以上
- 2品以上注文していること(ドリンクは品数に含まない)
この条件をクリアしたレシートを、コツコツ申請して非課税枠に変えています。申請した非課税分の税金はタックスリターンの時に返金されます。
サラリーパッケージを使い始めて以降、友人との外食時のレシートは絶対に捨てずに保管するのが習慣になりました。知っていると外食の罪悪感がゼロになるので、本当におすすめです。
就職先を選ぶなら「Non-profit(非営利施設)」が断然有利
最後に、これから就職活動をするAINワーホリに絶対に意識してほしいポイントです。
サラリーパッケージで「いくらまで非課税にできるか(上限額)」は、雇用主の種類によって法律で決まっています。そして、公立病院や Non-profit(非営利団体・チャリティ)が運営する介護施設が、最も上限額が大きく優遇されています。
私が働いている施設もこの非営利団体(Non-profit)。だからこそ上限額が高く設定されており、税率32%の壁にぶつかっても最大級の恩恵を受けることができています。
エージェントからシフトをもらう際や、施設に直接応募する際は、「Non-profit の施設かどうか」を必ず確認してみてください。それだけで、2年目の手取りの残り方に大きな差がつきます。
おわりに
最初は私も英語の説明がまったく理解できず、職場のスタッフを捕まえて「これどういうこと!?本当に合法!?」と何度も質問して教えてもらいました。でも、あの時めげずに登録して本当に良かったと思っています。
ただがむしゃらに働くだけでなく、現地にある制度をフル活用して、賢く豊かなシドニーライフを完成させましょう。
詳しい時給の仕組みやカジュアル契約の注意点はオーストラリアAIN完全ガイドの【STEP 4】にまとめてあるので、まだ読んでいない方はそちらもあわせてチェックしてみてください。
AINになるまでの全体像
看護師ワーホリの完全ガイド
オーストラリアでAssistant in Nursing(AIN)として働くまでの流れや必要な準備、英語・資格・仕事探しから、実際に働いている私のリアル体験までをまとめています。これから看護師ワーホリを考えている方は、まずはこちらを読んで全体像を掴んでみてください。