
AIN(Assistant in Nursing)の資格を取得するためには、**120時間の実習(Placement)**があります。
語学学校での授業が終わったあと、実際の高齢者施設で働きながらケアを学ぶ期間です。
私の場合は、8時間 × 15回、約4週間の実習でした。
この記事では、私が経験したAIN実習のリアルな内容を紹介します。
これからAIN資格を取る方の参考になれば嬉しいです。
※この記事は、約5分で読めます。
この記事でわかること
- AIN実習の概要
- 実習のスケジュール
- 英語力はどのくらい必要?
- 実習中に意識していたこと
- この記事でわかること
- 実習先は選べない
- 施設の大きさで実習スタイルが変わる
- 実習は基本モーニングシフト
- 指導者はAIN
- 実習中の業務
- レクリエーションを担当することもある
- 移乗は機械を使う
- 実習初日の流れ
- 最初の1週間は名前を覚える
- 英語力はどれくらい必要?
- 実習はきつい?
- 実習中に意識していたこと
- まとめ
- 看護師ワーホリ・AIN情報はこちら
実習先は選べない
実習先は基本的に自分で選ぶことはできません。学校が提携している施設の中から割り振られます。
私の同期は全部で11人いました。
・8人 → 大型のAged Care施設
・3人 → 小規模施設(私の実習先)
という振り分けでした。
施設の大きさで実習スタイルが変わる
実習の内容は、施設の規模によってかなり変わります。
大型の施設では、週ごとにフロアが変わることが多いようです。
いわゆる病棟のようなイメージで
・Dementiaフロア
・High careフロア
・Low careフロア
などを順番に回るケースもあります。
一方で、私の実習先のような小さな施設では、毎日同じフロアで実習を行います。
実習は基本モーニングシフト
AINの実習は基本的にモーニングシフトで行うことが多いです。
そのため、遠方の施設が実習先の場合はかなり朝早くに出発することになります。
ただ、私の実習先は施設が小さく、1シフトで受け入れられる実習生が最大2人まででした。
そのため実習は
・モーニングシフト
・アフタヌーンシフト
に分かれて行われていました。
日によっては1人で実習に入る日もあり、その日はかなり緊張しました。
このあたりは施設ごとにかなり違うと思います。
指導者はAIN
実習では、1人につき1人のAINスタッフが指導担当として付きます。
基本的には同行(shadowing)という形になります。日本の看護実習でいう「同行」に近い形です。
実習中の業務
施設によって違いますが、一般的には
・パッド交換
・食事介助
・移動介助
・シャワー介助
・ベッドメイキング
・見守り
などを行います。
私の実習先は精神疾患専門の老人ホームだったため、利用者が環境の変化に敏感なこともあり、実習生が積極的にケアを行うことはほとんどありませんでした。
そのため
・基本は見学中心
・必要に応じて簡単なケアを手伝う
という形でした。
一方、大型施設に行った同期は「実習というより普通にスタッフ扱いだった」と言っていました。
シャワー介助や保清など、かなり積極的にケアを行っていたようです。
施設によって実習の内容はかなり違います。
レクリエーションを担当することもある
実習先によっては、日中のレクリエーション活動を担当することもあります。
同期の中には
・ゲーム
・軽い運動
・グループアクティビティ
などを利用者と一緒に行っていた人もいました。
これも施設によってかなり違う部分です。
移乗は機械を使う
日本の介護現場と大きく違うと感じたのが、移乗の方法です。
オーストラリアでは利用者の体格も大きいため、スタッフの安全を守るためにも人力で持ち上げることは基本的にありません。
代わりに
・フルホイスト(Full hoist)
・サラステディー(Sara Stedy)
などの機械を使います。
実習生が実際に操作することは少ないですが、使い方やコツを見ることはできました。
実習初日の流れ
初日はまずオリエンテーションがあります。
施設の説明や安全ルール、緊急時の対応、利用者の特徴などの説明を受けます。
その後は担当スタッフについてひたすら同行でした。
最初の1週間は名前を覚える
実習で一番大変だったのは、利用者の名前と顔を覚えることでした。
施設には40人以上の利用者がいるため、最初の週は「この人誰だっけ」という状態のまま1日が終わることも多かったです。
それでも毎日同じフロアに入るうちに、少しずつ顔と名前が一致するようになっていきました。
英語力はどれくらい必要?
実習でもある程度の英語力は必要です。
利用者やスタッフとの会話があるため、B1〜B2程度はあったほうが安心だと思います。
特に、高齢者は訛りが強かったり、語彙文法が古典的だったり、そもそも歯がなくてなんて言ってるのか分からなかったりと、日常会話よりも難易度が上がります。
最初は聞こえないわからないで当たり前です。私もさっぱり分かりませんでした。
ただ、現場で使う表現はそこまで多くありません。
例えば
・Are you ok?
・Do you need help?
・Time for shower.
など、シンプルなフレーズを繰り返し使うことが多いです。
慣れてくると、だんだん聞き取れるようになります。
実習はきつい?
正直に言うと、体力的にはきついです。
ケアの仕事は
・移動介助
・シャワー介助
・パッド交換
など、体を使う仕事が多いからです。毎日の早起きも、地味に体力を削ります。
ただ、日本の看護実習のように
・毎日のレポート
・カンファレンス
・実習記録
といったものはありません。その点では、精神的にはかなり楽だと感じました。

実習中に意識していたこと
実習中は、いくつか意識していたことがあります。
とにかく話しかける・質問する
まず意識していたのは、積極的に話しかけることです。
スタッフにも利用者にも、自分から声をかけるようにしていました。
実習は、分からないことを何でも聞ける貴重な機会です。
ただ同行しているだけでも実習は終わりますが、それではもったいないと思っていました。
座席表を作った
利用者の名前を覚えるために、私はダイニングルームの座席表を作りました。
そこに
・誰がどこに座るのか
・見た目の特徴
・歩行器や杖などモビリティの注意点
・とろみ剤の有無や食事形態
・コーヒーや紅茶の好み
・砂糖やミルクの量
などを書き込んでいました。
食事の時間に「○○さん、コーヒーですよ」と名前を呼んだり、好み通りの飲み物を出したりすると、利用者との距離が少しずつ近くなります。
実習の最後の頃には、私の名前を呼んでくれる利用者もいました。
スタッフの雑談にも参加する
スタッフの雑談にもできるだけ参加していました。
最初は正直かなり難しいですが、英語の練習にもなりますし、スタッフと打ち解けるといろいろなことを教えてもらえるようになります。
将来のことも話していた
私はもともと「介護施設で働いて、そのペイスリップでセカンドワーホリビザを取れたらいいな」と思っていました。
そのため、スタッフとの雑談の中で「実習のあとどうするの?」と聞かれたときには、そのことを正直に話していました。
実習中に就職が決まった
そういった姿勢を見てくれていたスタッフがいたようで、スタッフからマネージャーに推薦してもらったそうです。
その結果、私は実習中に今の施設への就職が決まりました。
もちろん運もあると思いますが、積極的に動いたことが良かったのかなと思っています。
実習中に意識していたことについて、こちらで詳しくまとめています👇
実習は楽しむのが一番
多少作戦的な部分もありましたが、結局のところせっかくの機会なので楽しもう
という気持ちで実習に参加していました。
海外の医療現場に学生として入れる機会はなかなかありません。
緊張することも多いですが、楽しむ気持ちを持って過ごすと実習の時間もずっと充実したものになると思います。
まとめ
AINの実習は体力的に大変な部分もありますが、オーストラリアの医療現場を実際に体験できる貴重な時間です。
施設によって体験できる内容はかなり違いますが、積極的に動くことで得られるものは大きいと思います。
これからAIN資格を取る方の参考になれば嬉しいです。
看護師ワーホリ・AIN情報はこちら
オーストラリアでAINとして働くための流れやリアルをまとめています。