
介護施設や医療現場では、「これ食べたい」「普通のご飯がいい」と言われることがよくあります。
ですが実際には、嚥下の問題や誤嚥リスクなどの理由で、食事形態が決まっていることが多いです。
今回は、「これは食べられません」「この食事になります」と説明するときの英語を紹介します。
オーストラリアでAINとして働く方はもちろん、日本の病院で急に外国人の患者さんを担当することになった看護師さんも、ぜひこのフレーズをそのまま使ってみてください。
※このブログでは、オーストラリアの介護施設で働くAINとして、参考書には載っていないけれど、現場で実際によく使う英語表現を少しずつ紹介しています。
一番よく使う言い方
You can't have this.
「これは食べられません」
シンプルですが、少し強めの表現です。
やわらかく伝える言い方
実際の現場では、こちらの方がよく使われます。
This is not safe for you.
「これはあなたにとって安全ではありません」
This might be difficult to swallow.
「これは飲み込みにくいかもしれません」
理由をやわらかく伝えられる表現です。
食事形態を説明する
代替案を一緒に伝えることも大切です。
You're on a soft diet.「ソフト食です」
You need a minced diet.「ミンチ食が必要です」
You're on a pureed diet.「ペースト食です」
食事形態の基準(IDDSI)
オーストラリアでは、食事や飲み物の形態は IDDSI(International Dysphagia Diet Standardisation Initiative) という基準で統一されています。

食べ物(FOOD)
| レベル | 名称 | 内容 |
| Level 7 | Regular | 通常食 |
| — | Easy to chew(ETC) | 噛みやすい食事 |
| Level 6 | Soft & bite-sized | 一口大で柔らかい |
| Level 5 | Minced & moist | 細かく刻まれてしっとり |
| Level 4 | Pureed | ペースト状 |
飲み物(DRINK)
| レベル | 名称 |
| Level 0 | Thin(普通の水) |
| Level 1 | Slightly thick |
| Level 2 | Mildly thick |
| Level 3 | Moderately thick |
| Level 4 | Extremely thick |
嚥下機能に応じてレベルが決められ、飲み物はとろみ剤を使って調整します。
現場でよくある理由
食事制限には、さまざまな理由があります。利用者からすると「食べたいのに食べられない」という状況になるため、ただ「ダメです」と伝えるのではなく、なぜその食事形態なのかを簡単に説明できることが大切です。
嚥下機能の問題
飲み込む力が弱くなっている場合は、誤嚥を防ぐためにとろみが必要です。
You need thickened fluids.
「とろみが必要です」
噛む力の低下・入れ歯の問題
入れ歯が合っていない、または装着していない場合は、やわらかい食事が必要になります。
You need a soft diet.「柔らかい食事が必要です」
Your dentures don't fit well.「入れ歯が合っていません」
食べ方の問題
一口が大きすぎたり、急いで食べることで誤嚥リスクが高くなる場合は、食事形態だけでなく食べ方にも介入が必要です。
Let me cut this up for you.「食べやすく切りますね」
Try smaller bites.「もう少し小さく食べてみましょう」
実際の現場での流れ
I want this one.
「これ食べたい」
↓
This is not safe for you.
「これは安全じゃないんです」
↓
You're on a soft diet.
「今はソフト食なんです」
↓
I'll get you something suitable.
「代わりのものを持ってきますね」
納得してもらうための言い方
断るだけでなく、理由と代替案をセットで伝えることが大切です。
We need to make sure you can swallow safely.
「安全に飲み込めることが大事なんです」
This is easier for you to eat.
「こちらの方が食べやすいです」
I'll bring you something similar.
「似たものを持ってきますね」
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AIN英語まとめ
介護・看護現場で使う英語フレーズをテーマ別にまとめています。
全体を確認したい方も、今の内容を深掘りしたい方もこちらからどうぞ。
現場ポイント
「ダメ」だけで終わらないことが大切です。
・安全性を伝える
・理由を説明する
・代替案を出す
この3つを意識することで、トラブルが減ります。
まとめ
「これは食べられません」は英語で
You can't have this.
ただし実際の現場では
This is not safe for you.
This might be difficult to swallow.
といった、やわらかい表現がよく使われます。
またオーストラリアでは、IDDSIという基準に基づいて食事形態が決められているため、その背景を理解しておくと説明もしやすくなります。
この英語、本当に現場で通じるか不安な方は…
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